2022-01-27から1日間の記事一覧
鍋底の殻の割れ目のびゅるびゅると溢れる白身 生きていたこと/藤宮若菜『まばたきで消えてゆく』(書肆侃侃房 二〇二一年六月) 連作「天才じゃなくても好き」より。句切れは全角スペースの一箇所。 ゆで卵を作る際、鍋に入れた卵の殻が割れ、白身が「びゅ…
鍋底の殻の割れ目のびゅるびゅると溢れる白身 生きていたこと/藤宮若菜『まばたきで消えてゆく』(書肆侃侃房 二〇二一年六月) 連作「天才じゃなくても好き」より。句切れは全角スペースの一箇所。 ゆで卵を作る際、鍋に入れた卵の殻が割れ、白身が「びゅ…