灰の森通信

二三川練の感想ブログ

評論

寺山修司というREGGAE~短歌HIPHOP説に対抗して~

「短歌はラップと似ている」といった話を聞くたびになんとなく面白くない気持ちになる。二者の共通点として挙げられる韻や即興性のような要素は何もHIPHOPに限ったものではなく、「なんだ、それならREGGAEも同じじゃないか」と、HIPHOPよりもREGGAEに熱中し…

寺山修司はなぜ川柳を書かなかったのか――寺山文学が後世に遺した全体文学の課題

※本稿は「えこし通信」27号(2023年 えこし会)に寄稿した原稿です。 寺山修司はなぜ川柳を書かなかったのか――寺山文学が後世に遺した全体文学の課題 二三川練 全体文学に向けての試論 寺山修司(一九三五―一九八三)が短歌や現代詩、演劇や映画など様々なジ…

寺山修司はなぜ川柳を書かなかったのか~現代川柳の横断可能性について~

※この評論は文学フリマ東京2022春(2022年5月29日)で配布された「月報こんとん」文フリ特別号に掲載したものです。加筆修正などは行っておりませんが、ブログ記事にするにあたり傍点の表記やレイアウトなどを調整しております。 寺山修司はなぜ川柳を書かな…