2022-07-02 【川柳】6月の余り 作品 天命がビスコのように増えてゆく かき氷のアルゴリズムを書きすすめ 曇天に柩の浮かぶ反措定 破局するお米一粒一粒と 飽き足らず拳をふるうピーナッツ 死体からはじまる石の遊園地 ツタンカーメン冷えピタ貼ったげる 感謝 焼け落ちて鳥のかたちの人である 夕焼けに差別されたいアマリリス ちょっといいとこ(オーバードーズ)見てみたい バスケットボールのなかの小指たち 巻きつきやすい十三星座 毒を食らわば西新宿まで 水平線めくれば山羊の舌がある 脳裏でも徐行禁止の天の川 昭和から継ぎ足している注射針 先生と呼べば振りむく脳 脳 脳 脳 脳