頬 二三川練 教室を落ちる夕陽にてらされて骨の身体をあばかれている 足跡をなぞっていけばずれてゆく水平線が身体に充ちる そうやってきみはなんにん殺したの 詩人が孤児を見つめるように 聞こえないようにつぶやく欲望のあなたの自我に蜘蛛の巣を張る 木々…
あなた 二三川練 ビル群でころがりながらおちてゆく月にわたしの落書きがある 人間っていいなをうたう人間の親子がくぐる石の鳥居を 泣きながらバットを振って走りさるあなたの脚に向日葵の痣 自惚れのまぶしい木々を描いてゆく絵描きの指は油にぬれて 喘息…
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